炭水化物抜き、糖質オフなど、食べるのを我慢するダイエットは続かないし、リバウンドしてしまう。そこで注目なのが、“夜バナナダイエット”。「しっかり食べながらやせる!」と、実際に試した人たちから反響の声があがっている。
朝バナナを食べるダイエットが数年前に流行したが、実は“夜”もすごい――そんな調査結果が発表された。健康誌『ゆほびか』(マキノ出版)の調査によると、約8割の人が効果を実感。さらに、半数以上の人が「二の腕、ウエストが細くなった」と回答している。
やり方は、夕食の約30分前にバナナを2本食べ、約200mlの水分を摂る。その後は夕食を普通に食べていいという、シンプルなもの。このダイエットの監修を行った腸の専門医・松生クリニック院長の松生恒夫さんに話を伺った。
「食事制限をするダイエットは、空腹に耐えられずに失敗してしまうことが多いのですが、この方法は空腹を感じないから続けやすく、ストレスなく健康的にやせられるのです。バナナは1本(可食部100g)約86kcal。2本食べてもカロリーはご飯1杯より少ない。夕食前に食べると自然と食事量が抑えられ、甘いものを食べたいという欲求がなくなったという声も。
また、始めたとたんにドサッと便が出て、お通じがよくなった人が多い。バナナには、余分な糖分やコレステロールの吸収を防ぐ水溶性の食物繊維と、満腹感を高め便の量を増やす不溶性の食物繊維、この両方がバランスよく含まれているため、腸内環境が整うんですね」(松生さん)
前出の調査によると、実際に試した人の8割以上が「肌ツヤがよくなった」と答えるなど女性に嬉しい効果も。
「バナナはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。しかも脂質が非常に少ない理想的なダイエットフードといえますね」。こう話すのは、パーソナル管理栄養士の三城円さんだ。
「炭水化物抜きダイエットは、消化のよくない肉や魚などのおかずが中心の食事になってしまい、胃腸に負担がかかって便秘につながる可能性も。その点、バナナは炭水化物と水分を豊富に含み、消化されやすい。整腸作用で便秘が解消することで結果的に肌ツヤもアップします。
また、バナナに豊富なカリウムは、体内の余分な水分を排出する作用が。むくみの解消にもつながり、二の腕やウエストがすっきりして、キレイにやせられると考えられますね」(三城さん)