放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、日テレを退社することを公表した上田まりえアナの今後を案じる。
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「辞めて何すんの?」とは、歌番組で電撃脱退と電撃退所を発表したKAT-TUNの田口淳之介に対し、バラエティ番組で共演している所ジョージが宝くじイベントで放った一言。
それとまったく同じ台詞を私は日本テレビの上田まりえアナウンサーに対して放っていた。自宅で…、勝手にだが…。
スポーツ紙各紙の報道によれば、上田アナは来年1月で同社を退社し、松竹芸能に所属するというのである。
09年入社で、同期には『シューイチ』のエンタメコーナー担当から、上重聡アナに代わって『ズームイン!!サタデー』のメインとなった汗かきで有名な辻岡義堂アナがいる。
女子アナでいうと、1期下に、あの水ト麻美アナ、2期下に徳島えりかアナ、3期下に久野静香アナ、杉野真実アナ…と、現在、同社で帯番組を仕切ったり、人気バラエティ番組のアシスタントとして大活躍している後輩たちが続く。
最近、日本テレビでは、モデルや読モ出身の女子アナが「やっと」(同社社員談)増えてきて、視聴率の好調も相まって、在京局ではもっとも華やかな女子アナが揃う局といっていい。
そんな中、上田まりえアナはかなり地味なタイプだし、ネットで検索すると「痩せた」「歯並び」といった関連ワードが出るのみ。
来年、女子アナにとっての“定年”と言われる30才を迎える上田アナは、他部署に異動させられる前に退社しようとでも考えたのだろうか。
何千倍という競争率を勝ち抜いて在京局の女子アナになっても、30才前後に、他部署に異動させられるケースは日テレ以外でも少なくない。
女子アナの異動先といえば、外部のメディアの人と交流できる宣伝部が大半。日テレでは、かつて角田久美子アナや河本香織アナらが宣伝部に所属し、担当番組の会見などに姿を見せていた。現在、角田さんは編成、河本さんは同期アナの古市幸子さんと共に営業へ。角田さんと同期だった山王丸和恵さんはコンテンツ部にいて通販番組を仕切るプロデューサーだ。
女子アナマニアにとっては、少なくとも上田アナよりも顔が浮かぶだろうし、バラエティ番組などでもよく見かけた面々だろう。