50代、60代のおじさんが、「昭和の頃は良かったなぁ…」などと過去を美化して振り返る姿に疑問を抱いたことはないだろうか──。
人間は日々進化していく生き物。過去に対するノスタルジーはあっても、今より昔のほうが素晴らしいという主張については、どうも納得できないという人も少なくないはず。コラムニスト・勝谷誠彦氏とネットニュース編集者・中川淳一郎氏によるネット配信番組『勝谷誠彦×中川淳一郎 ヘロヘロ時事放談』では、過度な「昭和美化」に対し2人が異論を唱えている。フリーライターのシマヅさんをゲストに迎えて収録された番組より、泥酔のヘロヘロ状態で展開される「昭和のむちゃくちゃ話」を抜粋して紹介する。
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中川:昭和って、今の時代では考えられないようなむちゃくちゃなことが多かったですよね。
勝谷:多かったね。
中川:たとえば、駅のホームに「痰壺」っていうものがあったじゃないですか。おっさんが「カーッ、ペッ!」って吐く痰を駅のホームに撒き散らすのはよくないからって痰壺ができたわけですけど、今なら「痰を吐くのを我慢しよう」ってなるんですよ。あとは、電車のなかでタバコを吸う人もいっぱいいた。今考えたら、相当むちゃくちゃですよね。
勝谷:(ゲストのシマヅさんに対して)昭和生まれ?
シマヅ:ギリギリ昭和です。昭和63年です。
勝谷:昭和にどんなイメージがある?
シマヅ:『三丁目の夕日』ですね…。
勝谷:昭和35年くらいだね。