1月25日、“日本女性の美の最高位”を選出する大会である『ミス日本コンテスト』の最終審査が都内ホテルにて開催された。
48回目を数える今年のテーマは“行動する健康美人”。応募総数2804名の中から、海外での留学経験やボランティア、医者、女優を目指す女性など、美貌と行動力を兼ね添えたファイナリスト13名が揃い、着物、ドレス、水着審査に挑んだ。
そして、見事にミス日本グランプリの栄冠に輝いたのは、慶応大学文学部国文学科(2年)に在学中の松野未佳さん(20)。
昨年8月に彼女が出場した東日本地区予選の模様は当サイトでも取り上げ、大きな話題となっていた。というのも、維新の党代表の松野頼久氏の次女だったからだ。予選では選考に公平さを持たせるため、通過するまで審査員に父親の存在は伏せられていた。
しかし、今回は自己PRで「小さいころから祖父(自民党・松野頼三氏)や父の背中を見て、いつも政治家になりたいと言っていました」と堂々と明かし、グランプリ受賞後にはこんな発言まで飛び出した。
「まだ、未熟ですが政治家は憧れの職業であることに変わりありません。これから1年間、(ミス日本の活動を通じて)たくさんの方と関わらせていただき、自分が何をしたら一番世の中の役に立てるのか考えたいと思います」
ミス日本が政治家になるための地盤固め? に繋がるとしたら、まさに行動する女性の称号に相応しい。
また、今回はグランプリ以外の賞でも、有名人の愛娘が活躍した。「ミス着物」に選ばれた織茂璃穏さん(24)は、すでに女優としてテレビや舞台に出演しているが、1970年代を代表する男性アイドルグループのフォーリーブスメンバー、おりも政夫氏の長女だ。
璃穏さんは昨年も同大会に出場したが、東日本大会で惜しくも落選。今年は全国最終補選からリベンジを果たした。
「昨年は“落選”という言葉と一緒に父の名前が報道されてしまったので、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。口数の少ない父は『そんなことないよ』と言ってくれましたが、私は悔しくて……。
今回、時代劇でも馴染み深い着物に関するミスをいただけたのは嬉しいですし、なによりも父に恩返しができたのではないかと思って嬉しいです」(織茂さん)
世に知られる政治・芸能一家ゆえに“有名税”も支払ってきた2人。ミス受賞後も度々身の丈を超えて注目されることはあるだろう。今後どこまで自分自身のキャリアを積めるかが、本当の勝負といえるだろう。
●撮影/山崎力夫