背中が丸まりお腹がポッコリ出た男が突如、筋肉質に変身──。生島ヒロシや赤井英和のCMで話題になったライザップに、あの森永卓郎氏(58)が挑戦している。1日5食で、好きな食べ物は「カツ丼カレー」。テレビ番組の収録中も常にポケットにお菓子を入れて、隙あらば食べていたほどの大食漢だ。加えて50m走のタイムが20秒以上の運動音痴。
ぽっちゃり顔がトレードマークの森永氏が、テレビの企画でライザップに挑戦することが昨年10月に決まったが、わずか数か月のプログラムで本当にやせられるのか。
「電車に乗っていると、知らないおじさんが私の腹を叩いて、『ライザップ頑張れよ』といってきます。減量は無理だと思われているんでしょうね(笑い)。私の動機は、ビフォーアフターのCMで笑いを取ることです」(森永氏)
ライザップのダイエット法は、米や麺、芋類などの炭水化物を減らすことで脂肪を落とし、肉や魚、大豆製品などのたんぱく質を摂りながら、トレーニングすることで筋肉量の維持・増加を目指す。こうして基礎代謝を高め、太りにくい体質に改善する王道のやり方だ。
特徴は、専属トレーナーが付き、マンツーマンで一緒に目標に向かうところ。まずカウンセリングを行ない、過去の運動歴やダイエット歴、既往歴、普段の食生活についてのほか、やせたい最大の動機を尋ねられる。
「目の前の誘惑に負けて太る食事をしたくなる時もあるが、目的を達成した時の喜びのほうが遥かに大きいはずです。普段から意識的にやせたい動機に訴えかけます」(ライザップの幕田純トレーナー)
森永氏は毎日、食事を写真に撮って報告。それに対して、トレーナーが助言する。夜遅く食事をとっていれば、「21時以降はなるべく控えてください」と改善を促し、食事の間隔が空きすぎていると逆に太りやすくなるので、「間食をとっても構いません」とアドバイスするといった具合だ。
「トレーナーとやり取りすることで、自然と知識が身につき、食事をする時に思い出す。毎日食事の写真を送らないといけないので、妥協が許されません」(森永氏)