現在上演中の舞台『家庭内失踪』だが、3月11日に公開舞台挨拶が行われた。上演初日のという状況で行われた稽古はその演技に取材陣が見入ってしまうシーンも。
同作は作・演出が岩松了氏で、出演者は小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、岩松了。高校教師・野村(風間)の後妻となった女、雪子を演じるのが小泉で、定年退職後の夫婦の倦怠感を描くとともに、そこに雪子にとっては血のつながらない前妻の娘・かすみ(小野)が夫との生活がイヤだと現れ、微妙な3人の関係が展開される。
雪子がかすみの夫の部下・多田(落合)に好意を抱いているのでは? とかすみは感じるなど、思わぬ方向へ事態は転がり始める。
風間と小泉は、池松氏が作・演出を担当した舞台『恋する妊婦』でも夫婦役だっただけに、今回も息の合った演技を見せた。
講演は3月23日までは東京・下北沢の本多劇場で行われ、以後大阪、名古屋、岐阜、静岡、富山、広島、福岡、新潟、宮城、福島で行われる。
撮影■高柳茂