放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、揃って体調を崩している小林麻耶・麻央姉妹を案じる。
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体調不良で長期休養している小林麻耶が心配で事務所社長にお見舞いメールを送ると、「責任感の強い子なので、限界を超えて頑張りすぎてしまったのかもしれません」という返信があった。
『バイキング』(フジテレビ系)を途中退席し、スタジオの外に出たときには呼吸ができなくなり、その場から動けなくなったとのこと。救急搬送された先の病院で、一時、意識不明になったというから、確かに「限界を超えて」「頑張りすぎてしまった」のだろう。
その理由が、妹・小林麻央の看病だったことがわかり、夫・市川海老蔵との夫婦愛と同じぐらい、“姉妹愛”が多くの人に伝わったのが9日のことだった。
とにかく、妹のことが大好きで、海老蔵家に子供が誕生してからは、“おばバカ”を自認し、公言していたものだ。
実はつい先日、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)出演時、「麻央が結婚する前から歌舞伎が好きで、海老蔵さんを尊敬していた」と明かした彼女。「そんな話は聞いたことがない」という明石家さんまに対し、いつものすっとんきょうな声で、「ほんとなんです!」と何度も反論していた。
海老蔵からは、「麻耶ちゃんはテンションが高すぎるから(交際や結婚は)無理」と早々に言われていたという。
小林麻耶=頑張り屋さんとは、一緒に仕事をしたことがある者全員の知るところだと思う。彼女がテレビ出演するきっかけとなった『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)の構成者の一人だった私も、彼女の頑張り屋さんエピソードを多数知る者の一人である。
オーディションを受けに来たのは青山学院大学2年生のとき。「若く見られるんですぅ」と自己紹介するも、最終オーディションのみ審査員席に座っている明石家さんまから、実年齢より上に見えると言われ、「え~~、そうですかぁ?」と、すっとんきょうな声で反論してきた。
確かに小林麻耶はいまより老けて見えた。昔の水商売の女性が着るようなスーツ姿だったこともいけなかったのだろうが、ヘアメイクも決して洗練されているとはいえないものだった。
それでもルックスはAランクで、“前列要員”に必須条件の“美脚”でもあった彼女。晴れて、“恋からガールズ”の一員となり、結果、大学3年生の一年間、出続けてくれた。
いまだから書けるのだが、途中何度か「辞めます」騒動があった。同期から「ぶりっこ」と疎まれ、悩んでいたからだ。が、そのたびにスタッフが説得すると、彼女は涙を拭いながら「頑張ります!」と言い、次の収録にはまた笑顔とぶりっこ発言で番組を盛り上げてくれた。
そんな彼女の頑張りに同期らも「麻耶ちゃんは、ぶりっこではないのかもしれない」と認めだし、卒業時はみんなと仲良く巣立っていった。