東京都の新しい知事となった小池百合子さん(64才)。次点の増田寛也さんに100万票以上の差をつけ、圧勝で女性初の都知事となった小池さんとはどんな人物なのだろうか。
小池さんは1952年7月、兵庫県芦屋市で生まれた。“お嬢様学校”として有名な甲南女子中学、高校を経て関西学院大学に進学。だが、1971年に中退し、単身エジプトに渡ってカイロ大学に入学した。番組共演などで親交のあった経済評論家の長谷川慶太郎さんは当時をこう振り返る。
「カイロ大学への入学を勧めたのは私の友人で、彼女が“人のやらないことをやりたい”と言うので、“アラビア語は誰も話す人がいないから、勉強するといい”と答えた。すると、さっそく“それに決めました”と。本当に決断の早い女性ですね」
実は小池さんはカイロ大学在学中の1974年、3才年上の日本人留学生と結婚し、1年たらずで離婚した経験がある。夫が仕事でカイロを離れることになり、大学に残って勉強する道を選んだのだという。
1976年にカイロ大学を卒業。帰国してアラビア語の通訳になり、テレビの特番でリビアのカダフィ大佐やPLOのアラファト議長のインタビューのコーディネーターをしたことがきっかけでテレビの世界に入った。
1979年には歯に衣着せぬ発言でおなじみの政治評論家・竹村健一さんが司会を務める『世相講談』(日本テレビ系)のアシスタントに抜擢され、やがて“アシスタントキャスター”として竹村さんに自分の意見を堂々とぶつけるようになる。政界や財界に人脈を増やしていったのも、この頃からだ。『小池百合子の華麗なる挑戦』の著書のあるルポルタージュ作家の大下英治さんが言う。