昨今話題の書『京都ぎらい』で浮き彫りとなった「京都人への苦手意識」。しかし、より潜在数は多い(!?)との説もあるのが「名古屋ぎらい」。もちろん名古屋人たちからは「反論」が聞こえてくる。
「河村家は400年、名古屋に住んどるでよ。これは最初に言っとかないと。それと最近は東京がクソみたいに威張ってる。これちゃんと書いてな」
のっけから名古屋弁丸出しでこう熱く語るのは、現職の名古屋市長・河村たかし氏である。名古屋は他県から「上から目線だ」「ダサい」と思われていることをぶつけると、怒濤の反論が始まった。まずは、名古屋が「日本三大都市」の一角だと主張するのはけしからんという批判についてだ。
「東京と横浜は印象として一緒だと思ってますから、あと大阪と名古屋で“日本三大都市”。なんで批判されにゃあならんの?」
独特の文化が「ダサい」と言われていることも、「これが当たり前」と意に介さない。
「じゃんけんの“グー・ピー・パー”(※「ピー」は名古屋では「チョキ」)も、これが標準的なもので、チョキの方が異常だと思うてます。開店祝いやお葬式の花が一瞬でなくなる? そりゃあ割とそういう風だな……まあ、いいじゃないですか。ほっかとうぇてもしょうがない(注・放っておいても仕方がない)で、みんなが持って帰るいうのもええと思いますけど」
話題が経済の話に移ると、河村氏の反論はますますヒートアップする。