豊臣秀吉(小日向文世)の死をより新章に突入し、ますます目が離せないNHK大河ドラマ『真田丸』。豊臣の正室・寧(北政所)を演じている鈴木京香(48才)が、秀吉への思いや、脚本家の三谷幸喜からの意外な“お願い”などについて語った。
――オファーを受けた時の感想は?
鈴木:三谷さんがお書きになる大河ドラマということで、なんの役でもやらせていただきたいとお返事したと思います。北政所と伺って、とうとう私もそんな素敵な女性をやれるようになったかと、興奮しました。
――寧は素敵な女性というイメージ?
鈴木:そうですね。子供の頃、大河ドラマ『おんな太閤記』が大好きだったものですから、その影響だと思います。佐久間良子さんが素敵だったこともあるんですけど、北政所というと、賢女で心の優しい女性というイメージがあります。「ベストオブ歴史上の女性」という意識でした。
――今回描かれる寧の女性像は?
鈴木:色々な解釈があると思うんですけど、いわゆる政治的な事に関して、そんなに自分の意見を言うのではなくて、旦那様である殿下の補佐として、家の中を切り盛りする感覚で采配を振るった女性であると考えています。
――長年連れ添ってきた秀吉が老いていく姿を、寧はどう見ていた?
鈴木:頭脳明晰で明るいところが、だんだん薄れていって、若い頃の殿下と違っていくのは、悲しかったと思います。でも最期、看病で長く秀吉の傍にいられるようになって、少し嬉しいこともあったのかなという思いも、私にはあります。寝顔を見ながら、楽しかった時を思い出したりもしているんだろうと思いますから。
――秀吉が亡くなった時の、寧の感情は?
鈴木:悲しいですけど、彼本来の姿とかけ離れてしまわないうちに天に召されたことを、少しはホッとする面もあったんじゃないかなと思います。
それからは、殿下の作った平和な時代が続くといい、という思いだけですね。誰の味方をするとか、誰の子供だから味方をしないとかじゃなくて。
――夫である秀吉を演じた小日向さんの印象は?
鈴木:小日向さんとは何度も夫婦役をしたことがありますし、恋人役もあります。だから小日向さん演じる秀吉を支える妻というのは、すんなり私の中に入ってきました。何の苦労もなくて、楽しかったです。だから秀吉が亡くなって、現場でもちょっと淋しいです。
――秀吉との好きなシーンは?