東京・目白の学習院大学正門前に、1基の信号機がある。11月11日の午後3時半、1人の警察官が信号機の前に立った。根元にある配電盤のような箱の鍵を開けて操作する。信号が「青」で固定された直後、2台の警備車両に挟まれ、愛子さまを乗せた白いワンボックスカーが正門の前を通過し、帰路についた──。
その日の午後、愛子さまが通われる学習院女子中等科の生徒たちは、大学で課外授業を受けた。続々と構内へと入っていく生徒たちの中に、愛子さまのお姿はない。間もなく始まろうかという午後1時半過ぎになって、愛子さまを乗せた車が到着した。
「9月26日から長期欠席していましたが、11月8日に久しぶりに登校されました。ご体調は万全ではないようで、“6時限目だけ”といった変則登校。その日も午前中の授業はお休みになり、課外授業だけのご出席でした」(皇室記者)
車を降りられた愛子さまは、前髪を左右に流し、後ろで1つにまとめられ、口元にはマスク。5人ほどの警護に周囲を固められながら、建物の中へと入られた。
「長期欠席前と比べて、歩くスピードがとてもゆっくりという印象を受けました。時折、足下を気にされるご様子もあって。一時の“激ヤセ”よりは戻りつつありますが、手足の長い愛子さまはいつも颯爽と歩かれていたものですから、まだご快復の途上であることを改めて感じました」(前出・皇室記者)
課外授業は「芸術鑑賞会」で、1時間ほどの外国映画をご覧になったという。冒頭の「信号操作」は、愛子さまがお帰りの折のことだ。
「天皇皇后両陛下や皇太子ご夫妻がお車で移動される際には、綿密なスケジュールが組まれ、信号操作が行われるのが通常です。つまり、赤信号で停車されることはありません。しかし、愛子さまがおひとりの時には異例です。今回、特別に信号が操作されたのは、愛子さまが最近、極度に周囲の視線や報道陣のカメラに対してデリケートになられているからだそうで、愛子さま自身も車内で顔を伏せられたり、体勢を低くされたりすることもあるそうです」(宮内庁関係者)