近頃、関西のテレビ業界は、上沼恵美子(61才)の女帝ぶりに悲鳴を上げているのだという。その女帝ぶりがいかんなく発揮されるのは、収録でテレビ局に入る時だと芸能関係者が語る。
「毎回、局入りする上沼さんを5人以上のスタッフがお出迎え。万が一遅れたらエラいことになるので、マネジャーと連絡を取って到着の10分前から局の前でスタンバイします。出迎えが少ないと嫌味を言われるし、かといって誰でもいいわけではなく、彼女のお気に入りのスタッフで固めなければならない。
ある在阪のテレビ局では、節電のため4基のエレベーターのうち一部を動かさないようにしているのですが、上沼さんが来る日はすべて稼働させるそうです。彼女を待たせて機嫌が悪くなったら困るからなんですって」
エレベーターを降りた上沼は、スタッフを引き連れて楽屋に入る。楽屋からスタジオに向かう廊下には、スタッフが総出となって長い花道を作るという。
「両脇に並んだスタッフは、大名行列に出くわした農民のように深く頭を垂れています。その花道を上沼さんとプロデューサーが関係者を引き連れて闊歩していく。急いでいても上沼さんを追い抜くと“打ち首”です。万一出くわしたら花道に加わって頭を下げ、一行が通り過ぎるのをひたすら待つしかない。笑い話じゃないんですよ、コレが」(前出・芸能関係者)
なぜ、かような事態になってしまったのか。ある在阪テレビ局のプロデューサーがため息交じりにこう語る。
「島田紳助さん(60才)が引退し、やしきたかじんさん(享年64)が亡くなった今、関西のテレビ界では、上沼さんに物申す人がいないんです。実際に数字を持っているかたではありますし、彼女なしでは成り立たない部分もある。あの人が増長していったのは、上沼さん級の数字を持つスターMCを見つけ出せずにいる私たち在阪テレビマンの責任なのです」
一方で別のテレビプロデューサーは、上沼が功労者であることを認めながらも、最近は“裸の王様”になっていると指摘する。