この春、多くの新番組が始まるが、そのなかで際立って増えたジャンルのひとつがクイズ番組だ。テレビ局にとって古くからあるコンテンツのひとつだが、今増加する背景には局側の事情も見え隠れする。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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春のテレビ番組改編で、『最上級のひらめき人間を目指せ!クイズ!金の正解!銀の正解!』(フジテレビ系、4月22日~)、『潜在能力テスト』(フジテレビ系、4月25日~)、『東大王』(TBS系、4月30日~)の3番組がスタート。さらに、深夜帯で放送されていた『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系、4月24日~)がゴールデンタイムに昇格し、クイズ企画の「ジェネレーション・チャンプ」をメインに据えることが明らかになりました。つまり、クイズ系の新番組が4本も増えることになります。
すでに放送されている『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)、『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系)、『世界・ふしぎ!発見』(TBS系)、『珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー』(TBS系)、『究極の〇×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?』(日本テレビ系)を合わせると11本になり、「クイズ番組だらけ」の状況に。
「あれ?クイズ番組ってそんなに人気あるの?」と感じた人は多いのではないでしょうか。実際、視聴率ランキングなどを見ると、前述した番組がランクインされることはありません。テレビ局にとって視聴率は最も重要なはずなのに……その背景にはテレビ業界の苦悩があるのです。
◆クイズ番組の最適な放送時間は?