ゴールデンウイーク明けの特例法案の国会提出を前に、天皇陛下の「生前退位」が急に現実味を帯び始めた。退位の時期は2018年12月下旬が濃厚。つまり、来年いっぱいで「平成の世」が終わるということだ。事務方の調整も急ピッチで進められている。
では、退位された両陛下の生活はどう変化するのだろうか。陛下の学習院時代のご学友でジャーナリストの橋本明氏はこう説明する。
「お時間ができたら、陛下はハゼの研究に没頭されることでしょう。最近はお会いする度に魚の話題になりますが、それだけ陛下の“研究者の血”が騒いでいるということです。さらに、人が集まったときには百人一首大会が開かれますが、陛下はずば抜けてお強い(笑い)。そういった興味の対象や、ご趣味に当てられる時間が増えるのではないでしょうか」
意外なご趣味が顔を覗かせるかもしれない。
「陛下は大学時代に麻雀を覚えられ、友人や侍従たちを相手に楽しまれることがありました。皇太子時代の1953年にヨーロッパを訪問されたときには、船上で麻雀に興じられました。打ち筋は手堅く、危険を察知するとすぐにおりるという、“大勝ち”しないかわりに“大負け”もしないというものだったそうです」(皇室ジャーナリストの神田秀一氏)
美智子さまは旧知の相手に電話で「リタイア(退位)したら、陛下とふたりで青山(赤坂御用地)に住んで、昔、みなさんと馬に乗ったような日常を過ごしたい」と明かされたと報じられた。
「陛下は高校時代、馬術部の主将を務めた乗馬の達人です。美智子さまも同様に乗馬がお好きですし、絵本の翻訳をされたり、ピアノを弾かれたりしている。皇太子時代に完成した東宮御所にお戻りになるということですが、もしかしたら、美智子さまが『思い出のキッチン』にエプロン姿で立たれることもあるのかもしれませんね」(前出・橋本氏)