《じつは今、嫁と“離婚約”をしている。(現在、2歳の息子が小学校に入る)4年後、嫁は息子2人を連れて出て行くらしい。(嫁さん曰く)慰謝料や養育費はいらないが、今まで嫁に渡したお金は貰うんだと。息子と会うのは問題ないが、家には来ないでくれと言われている。嫁は再婚する気でいる。まあいいでしょう》(本文ママ)
お笑いユニット『インスタントジョンソン』のじゃい(45才)が、自身のブログで綴ったこの文が大炎上している。「不愉快極まりない」「子供の気持ちを全然わかっていない」などと厳しい意見が。その一方で「別れる前にいろいろ決めておいたほうがよい」「無理に結婚生活を続けるのは子供にとってもよくない」と共感の声も駆け巡った。
離婚約──初めて聞く人も多いだろう。これはじゃいの造語ではあるが、形としては、いわゆる仮面夫婦の1つ。彼のように“子供が〇才になるまで”というケースもあれば、両親がそろっていることが暗黙の了解である“私立のお受験が終わるまで”など、それぞれの家族の事情を鑑みて“期限”をつくり、表面上はごくフツーの夫婦生活を続けた、あるいは続けている夫婦の状態を、じゃいは“離婚約”と呼んだのだ。
かつては、ひとたび愛を誓えばそれは永遠で、離縁ともなれば、当人同士ではなく、ひいては親の育て方などにも問題があったかのように白い目で見られてきたもの。しかし時代は変わり、2分おきに1組の夫婦が離婚しているといわれている。今や、バツイチくらいならばもはや珍しくもなく、むしろ“バツイチモテ”とまでいわれるようにもなったほどだ。このように夫婦のあり方が多様化しているゆえ、じゃいの発信した“離婚約”という言葉は多くの人の胸に響いたのだろう。
そこで、じゃいに加えて、3年前につちやかおりと離婚した布川敏和(51才)、9才年上の夫と結婚17年目の山田邦子(57才)、そして既婚で一児の母である堀井亜生弁護士(40才)の4人で、結婚や離婚について語ってもらった。
山田:ずいぶん、ブログが炎上したみたいじゃない。
じゃい:そうなんですよ。まずヤフーニュースになって「不愉快」「子供がかわいそう」と、反応が穏やかではなくて、もうビックリですよ。
布川:奥さんとうまくいかなくなったのは、どうして?
じゃい:ぼくが子供の面倒を見なかったり、家事をしなかったり、帰りが遅かったり。嫁の負担が大きすぎたんでしょうね。
山田:きっかけはあったの?
じゃい:結婚記念日がバレンタインデーなんですが、4年前のその日にラインを送ったんですよ。「今日は結婚記念日だね。これからも幸せでいようね」って。でもそれが既読スルーだったんです。このへんから、向こうがイラッとすると離婚の話を持ち出され、それがどんどん具体的になっていったんです。
堀井:具体的とは?
じゃい:「4年後に離婚しよう」「引っ越し先決めている」「お金はこうしよう」と。
山田:あぁ、信号はちょいちょい出てましたね。その時、彼女はちゃんと向き合ってほしかっただろうし、「そんなこと言うなよ。おれが悪かったよ」なんて言葉も欲しかったと思うよ。それがなかったからバーンと爆発した。