さわやかなイケメン俳優としてもてはやされていた役者が、そのイメージを変えて演技派としてのポジションを確立するのはなかなか難しい。しかし、そんな”イメチェン”に成功しているが賀来賢人(28才)だ。最近、演じる役柄が大きく変わっているのだ。賀来の最近の変化についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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今年に入って賀来賢人さんの演じる役柄が大きく変わりました。『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)ではキザでお調子者のサラリーマン・池杉照士を演じ、主人公に変わってスーパーマンになるなどコミカルな演技を連発。『4号警備』(NHK)では一転して、主人公の恋人を殺した小林三喜男をシリアスに演じました。
現在放送中の『わにとかげぎす』(TBS系)では、金とモテに執着する花林雄大をコミカルに演じ、さらに『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)では、検事の父を憎んでジャーナリストになったヒロインの兄・立花暁人をシリアスに演じています。
コミカルとシリアスを交互に演じる役作りは、まさに変幻自在。さわやかなイケメン俳優として『花子とアン』(NHK)でヒロインの兄・安東吉太郎、『Nのために』(TBS系)でヒロインに思いを寄せる安藤望、『花燃ゆ』(NHK)で沖田総司を演じていたころとは一線を画す姿を見せています。
◆福田組への参加で喜劇役者としても開花