儲けているカリスマ投資家さえも、悔やんでも悔やみきれない「取り逃した大爆騰」はある── 彼らの「反省の弁」は今後の投資を成功に導く大きなヒントになるはずだ。
「RIZAPなど大化け銘柄が注目された今年の相場ですが、実はこの2年で任天堂(東1・7974)は株価3倍になるなど、小型株に引けを取らない上昇率の大型株もある」
そう話すのは、割安株投資を得意とする資産2.5億円のかぶ1000氏。
「10月の日経平均16連騰を後押ししたのはトヨタやメガバンクといった主力株ではなく、ハイテク関連のファナック(東1・6954)や東京エレクトロン(東1・8035)などと言われています。いずれも業績が絶好調で、外国人投資家が大きく買って株価を大幅上昇させた値がさ株です」
値がさ株とは1単元(最低売買株数)当たりの値段が高い銘柄のことで、株価上昇によって得られる利益は小型株より大きいが、購入金額も高くなる。
例えばファナックの株価は2万8155円(11月22日終値)だが、100株単位で売買されるので最低でも約280万円が必要となる。日経平均採用銘柄ではないが、任天堂も約450万円という値がさ株である。
「値がさ株は個人投資家ではなかなか手を出せないが、資金の潤沢な外国人投資家がこぞって買っている。私は小型株の中で割安で出遅れた株を狙っているため、値がさ株は投資対象にならなかった。ただ、この1~2年を見ると、業績の良い大型株を買って放置していれば良かったわけです」