NHK連続テレビ小説『わろてんか』で、ヒロイン藤岡てんを演じている葵わかな(19歳)。今後、難しい芝居を求められる場面が増え「正念場を迎える」と、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんは指摘する。いったいどういうことか? 木村さんが解説する。
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近年、朝ドラは視聴率20%超で推移している中、序盤から視聴率17%台を記録したほか、ネット上にネガティブなコメントが飛び交うなど逆風続きだった『わろてんか』。ヒロインのてんを演じる葵わかなさんにも厳しい声があがっていましたが、まだ最後のチャンスが残されています。
ここまでを振り返ると、19歳の葵さんにとってこれまでの共演者は、子役を除けばすべて年上。唯一年齢の近い妹・りん役の堀田真由さんもわずかに年上でした。しかも、11月27日の第49話で長男・隼也が誕生。「19歳の若さで明治時代の母親役を演じる」という難しさが追加されました。
さらに、12月26日の第74話から登場した「安来節乙女組」の4人娘は、またも全員年上(24歳の大後寿々花さん、23歳の畦田ひとみさん、23歳の鈴木球予さん、22歳の辻凪子さん)。「てんが大阪の母親代わり」という設定にも関わらず、3~5歳年上の女優たちを相手に母親らしい演技を求められています。
◆『べっぴんさん』でも“若さ”がネックに