秋篠宮ご夫妻との対話の場にも
翻って、日本の皇室を出てアメリカで暮らす小室さん夫婦と、祖母である上皇后美智子さまの関係はどうだろうか。
4月下旬、美智子さまは上皇陛下とともに、赤坂御用地(港区)内の仙洞御所へ引っ越された。手狭だった仙洞仮御所(港区)では思うようにできなかった散策も再開され、ゆったりとした時間を過ごされている。
しかし、美智子さまの心配は尽きない。1つは上皇陛下のご体調だ。上皇ご夫妻は6月2日、東京国立博物館(台東区)で開催中の沖縄復帰50年記念特別展『琉球』にお出ましの予定だった。
「ところが、前日に延期が発表されました。上皇さまにお疲れの様子が見られたことが理由です。延期発表当日は、日課の散策も見合わせられたそうです。この展示会へは天皇皇后両陛下も足を運ばれていますし、上皇ご夫妻にとっても沖縄はゆかりある地です。できることなら予定通りに足を運びたかったという思いは強くお持ちでしょう」(皇室記者)
体調面では、美智子さまご自身も不安を抱えられている。仙洞仮御所へ移られた前後にコロナ禍になり、自由に外出できない日々が始まった。美智子さまは指のこわばりや原因不明の微熱に襲われ、趣味のピアノを弾くこともままならない時期もあったという。そうした中で、美智子さまは10月20日に88才の誕生日を迎えられる。「米寿」にあたる節目の誕生日だ。
「コロナ禍以降、皇室においても誕生日のお祝いなど人が集まる場は厳に自粛されてきました。しかし、新規感染者数が少ない状況が続いており、天皇陛下やほかの皇族方の外出公務の機会も徐々に設けられつつあります。
コロナ禍以前のような大々的なお祝い行事は難しくても、お身内だけのお祝いの場はあってもおかしくありません。その機に合わせて、眞子さんが“里帰り”する可能性が囁かれています」(皇室ジャーナリスト)
慶事と絡めた眞子さんの帰国は、実は6月上旬にも噂されていた。
「6月4日、三笠宮家の百合子さまが『白寿』の誕生日を迎えられました。明治以降の女性皇族としては、99才を迎えられるのは最高齢で、そのお祝いに眞子さんが帰国して参加するのでは、といわれていたのです。ちょうど、小室さんのビザが切れるとされるタイミングとも重なっていました。
しかし実現しなかった。背景にはコロナ禍はもちろん、いまだに小室さん夫婦への逆風が吹く世間の声への配慮があったようです」(前出・皇室ジャーナリスト)
眞子さんから見て、百合子さまは「曽祖父の義理の妹」だ。一方、美智子さまは「祖母」にあたる。関係性は大きく異なる。加えて、美智子さまにとって眞子さんは「初孫」だ。注がれてきた愛情には格別のものがある。
《春の光 溢るる野辺の 柔かき 草生の上に みどり児を置く》