プーチンの強権的手法は「スターリニズム」の再来を思わせる(Getty Images)

プーチンの強権的手法は「スターリニズム」の再来を思わせる(Getty Images)

〈中国や北朝鮮も、スターリン型の一党独裁制であり、基本的人権が十分に守られているわけではありません。自由な民主主義諸国の中でも、スターリニズムに繋がるような危険な兆候を目にすることがあります。大衆民主主義は盤石ではありません。

 かけがえのない自由を守り抜くためにも、おぞましいスターリンの独裁について、正確に実態を把握しておくことが必要です。ソ連邦崩壊から30年、ロシアの現状を見ると、スターリニズムの亡霊が甦っているかのような感じがします〉(前掲書)

 プーチン大統領の今後の動向を探るうえでも、スターリン型独裁の正体を見極める必要がある。

*『スターリンの正体 ヒトラーより残虐な男』(小学館新書)を一部抜粋、再構成

【プロフィール】
舛添要一(ますぞえ・よういち)/1948年、福岡県北九州市生まれ。1971 年東京大学法学部政治学科卒業。パリ(フランス)、ジュネーブ(スイス)、ミュンヘン(ドイツ)でヨーロッパ外交史を研究。東京大学教養学部政治学助教授などを経て、政界へ。 2001年参議院議員(自民党)に初当選後、厚生労働大臣(安倍内閣、福田内閣、麻生内閣)、東京都知事を歴任。著書に『都知事失格』、『ヒトラーの正体』、『ムッソリーニの正体』、『スターリンの正体』など。

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