夕日に映える陽水

湖面も赤く染める夕日、たなびく柳、ベンチには数々のヒット曲を世に送り出してきた井上陽水

 陽水が『人生が二度あれば』で歌ったのは、65才で老境を迎える父の姿だった。この8月末に75才の誕生日を迎え、自らを「高齢者」と呼ぶ陽水はいま何を思うのか。福岡で本誌が声をかけると、陽水は「フッ」と不敵な笑みを浮かべ、その後は何を聞いても「事務所に聞いてね」と言うばかり。その事務所に今後の予定について尋ねたが期限までに回答はなく、セリの事務所も同様だった。前出の川原氏はこう語る。

「井上さんは昔から冗談半分で『何も言わずに、フッと引退するのもいいですよね』と言っていました。そもそも彼はビジネスで音楽をやっているわけじゃないし、本人が何かやりたいって思わない限りは何も起きない。人から望まれなくなったら引退という考えを持ったかたなんです。たとえそうだとしても自ら言うことはないでしょうしね」

 奇跡の歌声を多くの人が待ち望んでいる。

※女性セブン2023年9月28日号

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