1990年代は加山との『サライ』、2000年からはアリスを再始動と、デビューから55年間。ずっと歌手活動を続けていた。今年が初めての闘病、長期休養だった。
前出の音楽関係者は「これまで大病を患ったこともなく、ずっと元気でした。6年前には、22才の渡米中に失効して以来、再交付していなかった自動車の運転免許を68才で取得。『勉強も楽しかった。ゆくゆくは大型免許やけん引免許も取ってみたい』と意気揚々だったので、本人ももっと長生きしたかったはず」と惜しんだ。
毎年夏の終わりの8月末の日曜夜は、日本中が口ずさんでいた『24時間テレビ』の名曲『サライ』。すでに加山も昨年限りで歌手活動を引退していて、谷村さんの死去で、この名デュエットは、本当に永遠に復活しないこととなった。
1つの時代の終わりを告げる訃報だった。