第一生命経済研究所が昨年行なった調査によると、「先祖代々の墓に入りたい」と考えている人は39%にとどまり、さらに、20.5%の人は「お墓はいいらない」と回答している。代々墓を継承していく家墓のシステムの終焉とともに増えてきている、新しい散骨や埋葬方法を紹介しよう。
【海洋散骨】
最も一般的な散骨の形。専門業者のクルーザーで沖に出るのが普通だが、個人で行なうこともできる。法的には「節度をもって葬送の一つとして行なわれる限り違法ではない」とされるが、海域によっては散骨ができないエリアもあるので注意が必要だ。業者に委託して散骨を代行してもらう場合は4万-6万円、同行して遺族の手で散骨する場合は20万-30万円かかる。
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