最近テレビ界を席巻するおネエキャラ。マツコ・デラックスやはるな愛が今は大ブレイク中だが、元祖ともいえるのが美輪明宏だ。1957年に登場した美輪に続き、60年代は美川憲一、ピーターが登場。
そして1980年代になると、おすぎとピーコ(65)がテレビやラジオで活躍。毒舌キャラでならしたふたりは積極的に自分たちが「おかまである」と自称し辛口トークで大人気に。“おかまタレント”の地位を確立した。
しかし、このブームを複雑な思いで見ていたゲイたちもいる。同性愛者たちの相談受付をしている伊藤悟さんは語る。
「安易に笑いをとる表現として“おかま”という言葉が使われるようになりました。子供たちの世界でも、女っぽい男の子が、“おかま”といって馬鹿にされ、いじめられる。先生もそれにのっかって、“このクラスにはおかまがいるらしいな”といって笑いを取ろうとしたり。そうしたいじめが出始めたのは、このころでした」
カルーセル麻紀も、当時はおすぎとピーコとケンカ状態だった。