ライフ

今年No.1のラーメン 東京・幡ヶ谷発のハマグリ出汁の店

ラーメン総選挙2011で1位になった「そばはうす不如帰」

 ラーメン総選挙・2011 春。果たして、いま、おいしい店はどこか? それを決定するため、麺喰い王10人が投票した。その結果、1位は「そばはうす不如帰(ほととぎす)」(東京・幡ヶ谷)。2位が「らぁ麺屋 飯田商店」(神奈川・湯河原)、3位は八雲(東京・池尻大橋)だ。

〈投票方法〉
有権者:ラーメンを食べ極める麺喰い王10人を選抜(有名なラーメンフリークの皆さん)
選挙区:首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉エリア)
選挙方法:麺喰い王10人が、2011年2月現在、自身が旨いと納得するラーメン店上位20軒(つけ麺専門店を除く)を選出。1位から20位までをランキング
集計方法:1位20ポイント、2位19ポイント…20位1ポイントとして集計。ポイント数の多い順にランキングを決定

 開票結果を自称「日本一ラーメンを食べた男」・大崎裕史さん(ラーメンデータバンク代表取締役。年間850杯ほど食べ、これまでに約2万杯を制覇している)、ラーメンフリークな現役官僚・田中一明さん(テレビ朝日系『お願い! ランキング』出演で一躍有名になった国家公務員。毎晩平均2杯のノルマを課し、昨年は約700杯を実食)、『TVチャンピオン』第8回ラーメン王・小林孝充さん(食ジャーナリスト。近著に『車で行くご当地ラーメン紀行 東日本編』(ぶんか社刊)がある)の3人に総括してもらった。

 * * *
大崎:まさに今日、1位になった不如帰で食べてきたんですけど、すばらしく旨かったですよ。作り方が非常に丁寧で、店主は職人気質が徹底しています。スープを一滴も薄めたくないという理由で、どんぶりを温める時に内側に湯を入れるのではなく、湯の中にどんぶりを浸けて外側から温めるくらいですから。

小林:ハマグリで出汁をとっていますが、そもそも日本人は貝の出汁が凄く好きだと思うんですよね。それをラーメンに取り入れて突き詰めたのが魅力であり、1位の理由じゃないかな。

田中:接客もきめ細やかで丁寧です。また、定番メニューである醤油の完成度が高く、味が全くぶれない。そこが人気の秘密だと思います。

小林:2位の飯田商店は昨年、神奈川県の湯河原にオープンして、いま一番話題を呼んでいる店ですね。

大崎:実力は相当なもので、私なんか4連食したくらいです。

田中:私はこれまでに4回通いました(笑い)。店主さんが研究熱心で味の改良に余念がない。お客さんとの交流を大切にする点もいいですね。

大崎:定番メニューももちろん美味しいんですが、限定メニューの乱切り麺というのが旨い。蕎麦みたいに切っているから細い麺もあれば太い麺もあり、食感が面白いんです。

田中:3位の八雲は、海老ワンタンと肉ワンタンを一緒に入れるのが面白いし、味の選択に白だし、黒だし、中間のミックスを揃え、かゆいところに手が届いているのがいいですね。

――以下、上位3店を紹介する。

【そばはうす 不如帰】
2006年に開店するやいなや、生ハマグリのスープで脚光を浴びた店。六号通り商店街から路地を少し入ったところにあり、隠れ家バーのような雰囲気。山本敦之店主は、「まだ発展途上。自分が納得して一番になるまでは、素材やブレンドの配合を変えながら研究し続ける」と淡々という。味は現状に留まらず常に進化中。木曜の昼は、煮干し出汁で作るメニューを出す『一汁三にぼし 裏不如帰』を営業するなど、ラーメンへの探求心は底知れない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
回顧録を上梓した元公安調査庁長官の緒方重威氏
元公安調査庁長官が明かす、幻の“昭和天皇暗殺計画” 桐島聡が所属した東アジア反日武装戦線が企てたお召し列車爆破計画「レインボー作戦」はなぜ未遂に終わったか
週刊ポスト
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト