JR、私鉄、路面電車など全国に約9900の駅舎が存在するが、中でも、ユニークな形の珍駅があるのは地方部。多くの利用客を出迎える合理的な構造が不要で、個性的なデザインで建築できるためだ。
「国鉄民営化に際し、利用客の少なかった五能線は廃止が囁かれていました。そこで路線存続のアピールと地域活性化の意味を込めて木造駅に大型土偶をデザイン。以来、観光客が絶えない人気です」(木造駅関係者)
もちろん、ユニークな駅舎は地方だけでなく、首都圏にもある。ここでは関東地方の個性的な駅舎を紹介しよう。
意外なドラマが隠される珍駅を巡る旅も一興かもしれない。
■栃木 真岡駅(真岡鐵道・真岡線)
平成6年にSLが復活し、現在、SLの運行本数で日本一を誇る真岡鐵道。「SLもおか」の停車駅・真岡駅は平成9年に地上4階建ての巨大蒸気機関車に変貌を遂げた。