手軽なエクササイズとして真っ先に思い浮かぶヨガ。特別な器具は不要で、トレーニングとストレッチ双方の要素を含むため、けがも少ない。
タレントの安田美沙子(29)もヨガを実践するひとり。今年5月にはヨガをテーマにした書籍『ミサコのスマートヨガ~ランニングのための~』(みらい書房)も出版した。マラソン愛好家として知られる彼女だが、もともとはホノルルマラソンへの挑戦をきっかけにヨガを始めたという。ランニングに必要な筋肉をつけるためだったが、始めてみるとその絶大な効果にハマってしまったのだそう。
「当時はホットヨガをやっていたんですが、自分でもびっくりするくらい汗が出るんです。体全体がキュッと締まるし、むくみも解消されるから、ヨガなしには生きていけなくなりました」(安田)
ゆっくりとポージングをするヨガは、無駄な肉を落とすことができる一方、体幹には筋肉がつき、姿勢も良くなる。その結果、美しいスタイルを手に入れることができる。
「体の奥のほうの筋肉が少しずつ鍛えられていく実感がありますね。あと、集中してヨガに取り組んでいると、不思議と心が穏やかになるんですよ。体が喜ぶだけでなく、精神的にも癒されるというのがいいですね」(安田)
邪念が消え、心を無にすることができるのもヨガならでは。リラックスするあまり、ヨガの最中に寝てしまうこともあるとか。心と体と向き合うことができるヨガは、舞台にも役立っているという。
「『郵便配達夫の恋』という主演の舞台に出演していたのですが、ヨガは集中力や体力を必要とするお芝居をするときにも、私を支えてくれているような気がします」(安田)
安田が紹介してくれたのは次のポーズだ。
【背骨を柔軟にするコブラのポーズ】
うつ伏せの状態から、両足のかかとをくっつけて、ゆっくりと上体を起こす。そのままゆっくり長い呼吸を1~3分。さらに上体を上げ息を吸いながら15秒キープ。最後に息を吐いてリラックスし、うつ伏せの姿勢に戻す。
【エネルギーを上昇させ集中力を高める】
両手を組んで、人さし指を上に伸ばす“サットクリア”というポーズ。正座でポーズをとったあと、丹田(へその下にある部分)と眉間に意識を集中しながら1~3分キープ。
撮影■板橋幸一
※女性セブン2011年7月21日号