「役者やモデルではなくて、実は出演しているのはみなさんリアル家族なんです。ウェブサイト上で、CM撮影に出演しませんか? という呼びかけをしたところ、2日間のイベントに約2500組の家族が集結。実際に超特大UFOキャッチャーに挑戦している様子を撮影・編集しました」
それにしてもこのCM、従来のクルマCMと比較するとクルマの露出が少ない。
「確かにそうですね。『コンパクトなのに大容量』というラクティス最大の特長を訴求することと、『イマドキ家族にぴったりなクルマ』というブランド訴求をすること、この両立を検討した上、クルマの露出は巨大ぬいぐるみを積み込むシーンのみにとどめた方がいいと判断しました。」
燃費や技術を訴求したり、走り抜けるクルマの映像といったものではなく、こうした新しいアプローチが、超特大UFOキャッチャーへの驚きだけではない新鮮さを見る人に与えているのかもしれない。また、そんな新しい手法が評価され、この一連のキャンペーンは『リーディングカンパニーが仕掛けたクリエイティブキャンペーン5選』(マイナビニュース)にも選出された。
そして気になる超特大UFOキャッチャーのその後は、あまりに巨大過ぎて同様のイベントを行うこともできず、残念ながらクレーンは解体。プレゼントされるのを待つラクマたちは、倉庫に眠っている状態だという。
あのUFOキャッチャーをリアルに体験することはできないけれど、スペシャルサイト『BIG SHARE! 幸せを、でっかくシェアしよう。』からダウンロードできるアプリで、バーチャル体験できる。しかし“UFOキャッチャーのゲームはバーチャルでもいいけど、180cmのラクマは実物で『もふもふ』体験したいー!”という人、多いのではないだろうか。
「販売店からも“店舗に置けないか?”といった要望はあったのですが、50体しかないので要望する店舗数に全然足りなくて……『もふもふ体験』するには、当ててもらうしかないですねぇ」