安倍晋三氏(58才)が首相への返り咲きを果たし、2012年12月26日に新政権が発足した。前回の就任時に気さくな人柄で注目を浴びた妻・昭恵さん(50才)にとっても、2度目のファーストレディーとなる。その昭恵さんに作家の大下英治氏が話を聞いた。
――昭恵さんは、前回の辞任後、大学院に通い始めました。どうしてですか?
「私は昔、勉強が嫌いで、大学に行っていないので。総理夫人になった時にはなんとも思っていなかったんですが、ファーストレディーとしていろいろな国の首脳の奥様たちとプロフィールを交換する時に、やっぱり向こうのかたって、本当なのかっていうくらいプロフィールが立派なんですよ。首脳夫人同士で対談する時も、専門的な知識がすごいし。その肩書の部分で、何となく圧倒されちゃうようなところがあったので。
もちろん、もう1回やることを想定してたわけではないんですけど、“今から何か知識を身につけることはできないかな”とは思うようになっていたんです」
――それにしても、大学院とは思い切りましたね。
「私、2008年と2009年と、フルマラソンを2回走って2回とも完走してるんですよ。走ろうと思えば走れちゃうんだと思って。“この年になったって、何かやろうと思えばできる”みたいな感じで、じゃあ、大学院に行ってみようかなと。主人も“行くならいいよ”みたいに言ってくれたので、2009年から2年間通ったんです」
――どんな勉強をしていたんですか?
「夜間の社会人向け大学院で、NPO(非営利団体)などの組織論や危機管理など、テーマはいろいろでしたね。以前は主人が言っていることがすべて正しいと思っていたんですが、対極の考え方もあって、それはそれでアリなんだということがわかりました」
――昭恵さんは脱原発の集会に参加するなど、原発維持の方針でいる安倍さんと意見が対立しているところもあって、“夫婦の危機説”が囁かれたこともありましたが。
「そんな、それはないですよ(笑い)。ただ、原発に関しては、これからもどんな天変地異があるかもわからない。何かあった時に、本当にパッとコントロールできるんだったらいいけれど、それができない限り、やっぱり私は反対なんですね」
※女性セブン2013年1月24日号