従軍慰安婦問題について、韓国側は世界各地に慰安婦像をつくり、問題を拡大させてきた。いま、それと同じことが、朝鮮人労働者の戦時徴用問題で起きようとしている。なんと北海道の寒村に、追悼碑を建てようという動きが起きていたのだ。
11月20日、韓国メディアの報道が、北海道のある村に波紋を起こした。
「韓国政府機関の『対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者支援委員会』は20日、日本による植民地時代に北海道・猿払村の浅芽野飛行場の工事現場へ強制動員された犠牲者を追悼する碑石を建設すると明らかにした。除幕式は猿払村で26日に行われる」(聯合ニュース日本語版)
北海道新聞でも同様に追悼碑の建立計画が記事になった。猿払村は北海道の宗谷岬に位置する「日本一北にある村」で、人口は3000人に満たない。その村が期せずして、日韓問題の矢面に立たされたのだ。本誌記者が現地に飛ぶと、村役場の職員は困惑していた。
「石碑の件は報道で知りました。村では以前、(飛行場に徴用された)朝鮮の方々の遺骨を発掘する調査に協力したのですが、今回のことは経緯も全く知らず、報道の直後にいきなり『石碑の除幕式をやるから村長に出席して欲しい』との案内状が届いたのです。
ただし、石碑の建立が予定されている共同墓地は村の所有地なので、その手続きが済んでいません。石碑はまだ完成していなかったので、工事の中止を要請しました。報道のあとには村に抗議の電話もいただいている。正直、動揺し困惑しているというのが、隠しようのない事実です」(総務課長)
結局、抗議の殺到や役場からの要請を受けて、除幕式はいったん中止になった。