でも不思議なのだ。発売からたった3年で年間60億円も売り上げるヒットシリーズに成長している。次の目標は100億円。材料が限られているのにどうしてこんなに売り上げを伸ばせたのでしょう?

「春夏秋冬、季節ごとに大分の『かぼすミックス』、『シークヮーサーミックス』、山形の『ラ・フランスミックス』など、12種類までラインナップを拡大してきました。さらに種類を増やしていきたい」

 一つの果実の量は限られている。それなら種類を増やせばいい。なるほど。だが、大手飲料メーカーがいきなり産地へ行って「果実を買いたい」と言っても、なかなか売ってもらえないのが現実だという。多くのメーカーが限られた原料を入手しようとして、高い壁に跳ねとばされてきたらしい。カゴメはなぜその壁を越えて、シリーズを実現できたのか。

 何か秘策があったのでしょうか? 「トマトとしっかりつきあってきたカゴメさんだから、という言葉はよく耳にします」と、林氏は晴れがましい表情で続けた。

「100年間、トマトの契約栽培を続けてきた弊社の実績が評価されているのかなと感じます」

 カゴメは飲料・食品メーカーだが、畑とも深く関わってきた。トマトなど野菜の畑を「第一の工場」と位置づけ、栽培を農家だけに依存せず、担当者が畑を一枚一枚確認し収穫物はすべて買い取る契約栽培を続けてきた。さらに、最近は栽培そのものにも着手している。

「ただ買うだけではだめなんです。一緒になって農産物を育て産地を盛り上げ、生産者と継続的に手を結ぶ姿勢が必要不可欠だと思います」(広報グループ・仲村亮氏)

※SAPIO2014年1月号

トピックス

不同意わいせつ容疑で書類送検された山口晋衆院議員(Facebookより)
《不同意わいせつ容疑で書類送検》自民・山口晋議員、エレベーター内キス目撃した20代女性の母親に「ガス会社の社員」を名乗った理由
NEWSポストセブン
NHKの山内泉アナ
《極秘結婚していたNHK山内泉アナ》ギャップ感あふれるボーイッシュ私服は約9000円のオシャレブランド お相手は慶応同級生…大学時代から培った「ビビットな感性」
NEWSポストセブン
長澤まさみ
松本潤、野田秀樹氏の舞台で共演する長澤まさみを“別宅”に招いて打ち上げを開いた夜 私生活では距離があった2人がお互いを高め合う関係に
女性セブン
三田寛子がSNSに載せた初めてのツーショットの真相
《三田寛子の誕生日ツーショット》実は「バースデー当日の写真ではない」疑惑が浮上 中村芝翫は愛人と同棲する家へ直行していた
NEWSポストセブン
不同意わいせつ容疑で書類送検された山口晋衆院議員(HPより)
《20代女性にキス》自民・山口晋議員が書類送検 泥酔したラウンジ女性の母親の前でキスの衝撃現場「あんた誰よ」 大物二世議員の不同意わいせつ容疑
NEWSポストセブン
NHK・山内泉アナ(同社HPより)
《“絶叫アナ”が産休へ》NHK・山内泉アナが結婚していた!お相手は同級生の“慶應卒官僚”、「局内でも知る人は限られていた」極秘婚
NEWSポストセブン
女性アレンジャーの草分け的存在であり、1000曲以上の編曲に携わった現在も精力的に活動
《伝説の女性編曲家・山川恵津子さんインタビュー》「小泉今日子の『100%男女交際』は59時間不眠不急の“修羅場”を経て完成した」
NEWSポストセブン
事務所を対処し、独立を発表した若槻千夏(HPより、現在は削除済み)
《芸歴20年でマネージャー30人交代》若槻千夏、スタッフに毒舌「何であなたはできないの?」事務所退所の背景に周囲との深刻な溝
NEWSポストセブン
妻とみられる女性とともに買い物に出かけていた水原元通訳
《買い出しツーショット》水原一平被告が痩せてロン毛に…購入した「米とビール」にみる現状の生活
NEWSポストセブン
斎藤元彦知事。職場外でも“知事特権”疑惑が(時事通信)
【まるで独裁者】兵庫県・斎藤元彦知事「どこでも仕事すべき」と論じるSNS投稿に映しだされていた「真っ白なGoogleカレンダー」
NEWSポストセブン
再婚発表に賛否両論
東出昌大、再婚の裏側 親しい知人への報告は「発表の直前」 “山暮らしの後輩女優”の1人はSNSで「勝手」と意味深なメッセージ
女性セブン
現地のパパラッチに激写された水原一平被告(BACKGRID/アフロ)
《ドン・キホーテのビニール袋》水原一平被告が購入していた「オリオンビール」「ファミリーサイズの木製家具」浮かびあがる“束の間の夫婦生活”
NEWSポストセブン