『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2010~2013年)の“金髪の貴公子”レゴラス役で大ブレーク。ジョニー・デップ共演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでも成功を収めるなどハリウッドのイケメン俳優の代表格となったオーランド・ブルーム(36才)。昨年10月には、日本でも大人気の売れっ子モデル、ミランダ・カーとの離婚が発表されたばかりだが、2014年は、出世作『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前を舞台にした『ホビット』シリーズの第2弾『ホビット 竜に奪われた王国』(2014年2月28日公開)で再び、レゴラスを演じ大復活の兆しだ。
――『ホビット』最新作でレゴラス役が復活することになったことをどう思いましたか。
オーランド:たまたまロンドンに来ていたピーター・ジャクソン監督と会った時に「ちょっと聞いてくれ、レギー(レゴラス)をカムバックさせようと思っているのだが」と聞いてきた。ぼくはレゴラスのキャラクターが大好きだったし、ニュージーランドでの撮影も大好きだったから、「いいですね! ぜひ!」ってすぐに答えたんだ。
――実現してよかったですね!
オーランド:ああ、10年の時を経て、またピーター・ジャクソンと仕事をし、レゴラスというキャラクターを演じたのは、まるで家族のもとに帰ってきたような感じだったよ。
――大ブレークしてからのこの12年を振り返って自分のキャリアをどう思いますか?
オーランド:ぼくはチャレンジを求めているんだよね。自分を怖がらせるもの、自分がおじけづくもの、「おぉこれはどうやってぼくがやり遂げられるんだ、ぼくは失敗するだろう」って感じるものに挑戦したいんだ。簡単に成功するよりも、めちゃめちゃにしちゃうほうが成長できると思うから。いつでもぼくは何かを学んでいると思いたいから。この夏にブロードウェイで『ロミオとジュリエット』をやったのもそのためだよ。
――舞台は7年ぶりですが、なぜ『ロミオとジュリエット』だったのですか。
オーランド:シェイクスピア劇をやったことがなかったし、ブロードウェイの舞台に立ったことがなかったから。だから、これは自分にとってエベレストを登頂するようなものだったんだ。
――『ロミオとジュリエット』は、初々しくロマンチックな恋愛劇ですが、人生で初めて恋に落ちる時の感触を、今でもまだ覚えているのですか?
オーランド:ああ、あの立ち往生している感じ。ぼくは、24才のとき俳優として有名になって、それからいきなり人生が変わってしまったけれど、今でもあの頃の若々しいスピリットを持ち続けているように感じている。恋の思い出も持ち続けているよ。
――今では、結婚も経験し(2013年秋に離婚を発表)、一児の父になりました。
オーランド:そのときどきの一日を、そのまま受け入れているだけさ。その日のすべてに、ただ対応しているだけ。ぼくの人生においては、なにも慣習となる標準みたいなものは存在しないんだ。
――ライフスタイルも20代と変わらない?
オーランド:ぼくは、アウトドアにいることが好きで、今は働いていない時には、いつも息子と一緒に時間を過ごしていて、それに忙しい。子供が持つ熱さが、ぼくの熱意にも火をつけてくれたような感じだね。楽しいよ。彼と一緒になにかを組み立てたり、そして彼はすぐにそれを潰すんだ。クレイジーだね。
取材・文■立田敦子
『ホビット 竜に奪われた王国』
『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が贈る『ホビット』最新作。スマウグ(竜)に奪われた祖国と秘宝の奪還を目指して、ホビット族のビルボとドワーフたちが、さまざまな困難に立ち向かっていくストーリー。前作に引き続き、ガンダルフやレゴラスらおなじみのキャラクターも登場する。2014年2月28日、全国ロードショー3D&2D同時公開。ワーナー・ブラザース映画配給。