陳氏は意気揚々とニューヨークに乗り込んだものの、結局、同紙の幹部に相手にされず門前払いを食った模様だ。
陳氏は同紙の買収を断念する代わりに、ワシントン・ポストやウォールストリート・ジャーナルなど米国で影響力のある新聞を買収すると表明したが、その際の記者会見で、天安門広場で焼身自殺をしようとして顔などにひどいやけどを負った母娘を壇上に上がらせ、「2人をアメリカで治療させ、その治療費は私が全額負担する」とぶち上げた。
しかし、顔に酷いやけどをおっている母娘を人目にさらして、チャリティの見世物にしたとして、母娘が入会している宗教団体「法倫功」メンバーが騒ぎ立てたほか、米メディアも批判的に扱うなど、陳氏の人格そのものが疑われかねない騒動に発展した。
陳氏は2011年3月の東日本大震災でも、巨大な中国国旗「五星紅旗」を付けた車で被災地に乗り込み、被災者を救助しているようなパフォーマンスを撮影したり、避難所でポテトチップを配り地元民の顰蹙を買うなど、これまでもチャリティに名を借りた、常軌を逸した行動は数知れない。