解散から20年が過ぎた昨年から、チェッカーズ周辺が騒がしい。再結成の可能性を言及するメディアも増えている。チェッカーズ再結成を望んでいるのはファンだけでなく、音楽業界も同様のようだ。音楽関係者が語る。
「今、チェッカーズに再結成してほしいと考えている音楽関係者はたくさんいますよ。『あまちゃん』に象徴されるように、1980年代ブームが起こっていますし、当時スーパーアイドルだった彼らが復活すれば、かなりの話題になる。CDが売れず、ヒット曲の出ない音楽業界にとって、救世主的な存在になるでしょう」(音楽関係者)
チェッカーズは1983年に『ギザギザハートの子守唄』でデビューし、『涙のリクエスト』『星屑のステージ』『ジュリアに傷心』などヒット曲を連発。芹澤廣明氏のプロデュースから、メンバーのオリジナル曲に移行後も勢いは衰えなかった。『素直にI’m Sorry』『夜明けのブレス』『ミセスマーメイド』などヒットを飛ばし、1992年の解散まで全てのシングルがオリコンベストテン入りするという快挙を成し遂げた。
米米CLUB、X JAPAN、LUNA SEA、ユニコーン、リンドバーグなど一度は袂を分かったバンドが21世紀に入り、次々と復活を果たしているだけに、当然のようにチェッカーズの再結成を望む声も出てきている。
1月11日には、サイドボーカルの鶴久政治が『お願いランキングGOLD』(テレビ朝日系)に出演。解散の真相や確執について聞かれると言葉を濁したものの、再結成の話を振られると、こう答えた。
「まずは、しこりがあるなら抜いて、メシでも食おうか、みたいなところから始めないと。 食事会がいいんだろうな……。ステージに立って歌おうとかではなくて、(メンバー同士が)会って欲しい」
その2日後、リーダーの武内享はファンから「チェッカーズ再結成望む。リーダー頼むぜ!」とツイートされると、「チェが好きなんだな、うれしいぜ!オレもチェ大好きだぜ。だからこそ再結成は考えてない。愛の形はそれぞれ、だろ?」と返信し、再結成を明確に否定した。ドラムの徳永善也が2004年に逝去したことで、武内は「クロベエ(徳永の愛称)がいなければチェッカーズじゃない」と常々語っている。