STAP細胞のニュースなどで、割烹着とふんどしに注目が集まっている。来たるべきブームに備えて、大人としての心構えはいかにあるべきか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が伝授する。
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「STAP細胞」に関する報道は、スゴさの中身がよくわからないなりに日本中をワクワクさせてくれました。さらに(おもにオッサンの)ワクワク感を増幅してくれたのが、研究ユニットのリーダーである小保方晴子さんが30歳の美しい女性だったことと、祖母にもらった割烹着で実験している写真が公開されたこと。日本の研究者の素晴らしさと同時に、若い女性の割烹着姿がいかに魅力的かも思い知らせてくれました。
放送中のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でも、主役の“め似子”を演じる杏の割烹着姿が人気を呼んでいます。小保方さんの写真で一気に弾みがついて、2014年は若い女性のあいだで割烹着ブームが起きるに違いありません。
いっぽうで、同じく日本の伝統的な下着であるふんどしも、ブームの兆しを見せています。2月14日は、日本ふんどし協会が制定した「ふんどしの日」。語呂合わせで「ふん(2)どし(14)」と読めることから、この日になったとか。バレンタインデーと同じ日になったのは、たまたま(ふんどしだけに?)とのことで、協会ではこの日を「愛する人にふんどしを渡す日」として定着させようとがんばっています。
今まさに新宿小田急百貨店では、世界初の「ふんどしの日フェア」(~2月18日)が大々的に開催中。先月末には協会の会長を務める中川ケイジ氏が、初の著書『人生はふんどし1枚で変えられる』を出版するなど、ふんどしブームの兆しはいたるところに見られます。毎年「ふんどしの日」に合わせて「ベストフンドシスト賞」の選定も行なわれていますが、3回目となる今年度は古田新太が大賞を受賞。ほかにダチョウ倶楽部の上島竜兵や森三中の大島美幸など、ふんどし姿が注目を集めた人たちに栄誉ある賞が贈られます。
割烹着とふんどしが一気に大ブレイクしたときにあわてなくてもいいように、大人としては今のうちから心の準備とホメ言葉の準備をしておきましょう。
まず割烹着ですが、妻や恋人、あるいは何かの集まりで知り合いの女性が着てくれたときに、もっとも言ってはいけないのは「おお、日本のお母さんって感じだね」といった「家庭的で清廉潔白なイメージ」に基づいたコメント。そう言いたくなる気持ちをけ散らして、「うわあ、なんか新鮮な感じでドキドキするね」とか「うわあ、割烹着になりたい!」など、割烹着姿をセクシーだと感じているという方向で称賛しましょう。
セクシーから遠いところにある(とされている)コスチュームだけに、その姿にグッと来たとあえて伝えることで、相手の女性を激しく舞い上がらせつつ、大人の男としての懐の広さや深さを見せつけることができます。ただ、部下や同僚に言うとセクハラになりかねないので、そのへんはご注意ください。