ビジネス

【日本株週間見通し】調整トレンド脱せずボトム形成見極めを

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の2月10日~2月15日の動きを振り返りつつ、2月17日~2月21日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は下落。先々週末から週前半にかけての上昇部分を週後半にかけての調整で帳消しにするなど、波乱含みの相場展開となった。週前半は先物主導での上昇となったが、週後半は反対に先物主導で下げ幅を拡大するなど、先物市場に振らされる格好だった。連日でギャップ・アップからのスタートをみせていた日経平均は、200日線をクリアし、目先的なボトム形成からのリバウンド機運が強まったが、週末の下げによって再び200日線を割り込んでしまい、調整トレンドを脱せずにいる。

 足元でリバウンドが強まり、決算期待が高まっていたソフトバンク<9984>は、予想を上回る決算を発表したが、買い先行後に大幅な下げに転じるなど、現在の不安定な需給面を表す値動きとなっている。同様に需給調整が一巡したとみられていた新興市場の中小型株なども不安定となり、マザーズ指数の弱さが目立っている。

 また、前週に引き続き不動産株の弱い値動きが目立つ。アベノミクスによる代表的な銘柄として上昇していたこともあり、海外勢による利益確定の流れが継続しているように映る。アベノミクスや金融緩和メリットとして相場をけん引していたセクターや銘柄への利益確定の流れが目立つなか、冷静に割安銘柄への押し目のタイミングを探りたいところである。

 決算発表がピークを通過した。アベノミクス相場で膨らんでいた海外勢によるポジション圧縮とみられる動きがみられるなか、割安感の強まっている銘柄などへの見直しのタイミングを探る展開になりそうだ。

 米国市場ではNYダウが緩やかなリバウンドを継続しており、25日線を捉えている。一方で日本株の連動性は薄まり、日経平均は直近安値に接近。円相場は1ドル101円台での推移となるなか、ポジション圧縮の動きからイレギュラー的に値幅が出やすい地合いでもある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

年の瀬に向けて多忙な日々を過ごされている雅子さま(2024年11月、大分県。撮影/JMPA)
《来年はもっと海外へ》雅子さま、ご活躍の舞台が急拡大の見通し 来年度の国際親善の経費が大幅に増額、訪問先の有力候補はアメリカとブラジル
女性セブン
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)主演の神木隆之介
『海に眠るダイヤモンド』制作秘話 神木隆之介はYouTubeでホストを研究、杉咲花は長崎弁に奮闘、ネトフリ配信に間に合わないほど超タイトな撮影スケジュール
女性セブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
《過激ファッションで物議》カニエ・ウェストと18歳年下妻、「丸出しで愛を誓う」仰天セレモニーを計画 海外メディアが報道
NEWSポストセブン
怒りの告白をしたJカップグラドルのなな茶
《総フォロワー500万人のインフルエンサー》なな茶がイベント“ファンの大量ドタキャン”に怒りの告白「すべて出禁にさせていただく」「“グラビアなんかしてるから”と心無いコメントも」
NEWSポストセブン
「動物環境・福祉協会Eva」の代表理事で俳優の杉本彩(HPより)
「熱中症で殺したり、溺死させたり…」悪質ブリーダーのヤバすぎる実態「チワプー」などの異種配合は「命への冒涜」【杉本彩さんインタビュー前編】
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」に参列された愛子さま(東京・文京区。撮影/JMPA)
愛子さま、佳子さま、悠仁さま 三笠宮妃百合子さまの「斂葬の儀」で最後のお別れ 悠仁さまは高校を休んで参列
女性セブン
大塚寧々と田辺誠一
《スマホの暗証番号も一緒》大塚寧々と田辺誠一「スピード再婚」から22年「いい夫婦」の愛だけがあふれた日常
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
《沈黙続ける折田楓社長》「朝、PR会社の方から直接連絡がありました」兵庫県HPから“同社記事が削除された理由”
NEWSポストセブン
犬猿の仲といわれていた織田裕二と柳葉敏郎
織田裕二『踊る』スピンオフ『室井慎次』にこっそり出演 「柳葉さんがやるなら…」と前向きに検討、確執は昔の話 本編再始動への期待も高まる
女性セブン
谷川俊太郎さん(右)への思いを語った中島みゆき(左)(事務所の公式HPより、右は共同通信社)
中島みゆきが独占告白「本当に星になっちゃった。でも星は消えないですから」言葉の師と尊敬する谷川俊太郎さんとの別れ、多大な影響を受け大学の卒論テーマにも選択
女性セブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
《慶應SFC時代の “一軍女子”素顔》折田楓氏がPR会社を創業するに至った背景「女子アナ友人とプリクラ撮影」「マスコミ志望だった」
NEWSポストセブン
騒動の中心になったイギリス人女性(SNSより)
《次は高校の卒業旅行に突撃》「1年間で600人と寝た」オーストラリア人女性(26)が“強制送還”された後にぶちあげた新計画に騒然
NEWSポストセブン