だが、ソニーや富士通、シャープなどスマホ事業で生き残る国内メーカーも決して安穏としていられない。
「キャリアの言いなりにつくっておけばいいというメーカーの安易な姿勢が独創性あふれるスマホ製品を失わせたばかりか、高機能な機種以外は作らないというプライドも邪魔して、気がつけば世界で勝負するタイミングを逸しています」(前出・木暮氏)
すでに日本でも通販サイトや並行輸入で海外の格安スマホが購入できる環境にある。また、自前の基地局を持たずに携帯大手から回線を借りる「MVNO」と呼ばれる通信会社の割安な料金サービスも続々と登場している。
安いスマホ端末でお金をかけずに使いたい人たちの選択肢が世界中で広がる中、キャリア主導の“殿さま商売”が日本だけ続いていくとは限らない。