投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の2月24日~2月28日の動きを振り返りつつ、3月3日~3月7日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は膠着。G20財務相・中銀総裁会議でGDP成長率を2%以上引き上げる協調行動の公約が採択されたことを好感した米国市場の流れや、LINE株取得方針との報道をきっかけにソフトバンク<9984>が急騰。これが日経平均を押し上げる格好となり、25日の日経平均は終値ベースで1月30日以来の15000円回復する局面をみせた。
ソフトバンクの急騰によって一気に目先の上値抵抗ラインを突破した日経平均は、その後も15000円レベルでの攻防をみせていた。しかし、ウクライナ情勢の緊張や上海市場の不安定な動きが警戒されるなか、結局は週前半の上昇部分を打ち消す格好。前週まで目立っていた先物主導によるアルゴリズムトレードは、ソフトバンクの急動意によって需給変化がみられ、その後は落ち着きをみせた。ただ、木曜日が上がらないアノマリーは8週連続となるなど、方向感の掴みづらい相場展開が続いている。