ともすれば「反日」が掲げられる韓国だが、実は「韓国嫌い」の国民も多い。『日本人が知っておくべき嘘つき韓国の正体』(小学館ポスト・サピオムック)の寄稿者でもある呉善花氏(評論家)が指摘する。
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日本人にとって韓国人は愛国心が強いように見えるかもしれないが、実際のところ多くの韓国人は自国の社会構造や慣習を嫌い、韓国人同士の人間関係を疎ましく思っている。そのため韓国社会が嫌いになって移民する者が後を絶たない。
米国の永住権を取得した韓国人は2003年の約1万2000人から急増し、2005年以降は2万人以上を記録している。最新の2012年の統計では2万846人。これは日本からの永住権取得者(年間約6000人)を大きく上回り、人口当たりで見れば中国(約8万人)よりも多い。カナダなどの統計を見ても同様に韓国からの移住者の多さは圧倒的だ。
少し古いデータになるが、2006年にインターネット上で行なわれたアンケート調査では「生まれ変わっても韓国人として生まれたいですか?」の質問に対し、67.8%もの韓国人が「生まれたくない」と答えた(「DCインサイド」での調査、回答者約8400人)。日本での世論調査では、「日本に生まれてよかった」と答えた人が94%(2007年、朝日新聞)といった結果が出るのと対照的で、韓国人の「嫌韓」ぶりが浮かび上がる。
韓国は目覚ましい経済発展を遂げ、先進国の仲間入りを果たしたはずだ。にもかかわらず、特に1990年代以降は富裕層や高度な専門知識を有する研究者など、高い水準の教育を受けた人ほど国外への脱出を志向している。
彼らの話を聞くと、移民する理由について「韓国で子供を育てたくないから」と答えるケースが多い。
韓国の大学進学率は69.0%と日本(51.8%)よりも高く(2011年)、受験戦争は熾烈を極めることで知られる。しかしその競争を勝ち抜き韓国の一流大学を出たところで国際的な評価は低い。金大中・元大統領の平和賞以外1人もノーベル賞受賞者がいないことからわかるように、特に基礎研究の水準が低い。海外の状況を知る韓国人はその現実をよくわかっている。