人気番組『テラスハウス』(フジテレビ系)の影響で、若者の間で人気が高まっているシェアハウス。
「番組の影響はすごくありますね。『テラスハウス』では、インテリアも充実しているので、そういったおしゃれな生活に憧れて、問い合わせをしてくるかたもいます。この3月も問い合わせは増えていますね」
そう話すのは、都内にあるシェアハウス約1200軒のうち、1000軒を掲載している日本最大級のシェアハウス情報検索サイト「シェアシェア」を運営する株式会社シェアシェアのプロデューサー・吉村栄二郎さん。
最近は、趣味や目的を同一にする人々と暮らす「コンセプト型」も人気だが、複数で住むことで家賃を安くあげたい、上京して不安なのでまずは集団生活をしたい、などの理由でシェアハウスを選ぶ人もいる。その目的はさまざまのようだ。
「弊社が扱う物件では、平均入居期間は半年から1年なんです。東京に半年間きて仕事を探すとか、転職する際に勤務地が決まらないのでいったんシェアハウスに入居するといったニーズもあります」(前出・吉村さん)
利便性でも注目のシェアハウスだが、共同生活である以上、ルールを守って生活しないと住人同士でトラブルに発展してしまうことも。
『シェアハウス わらしたちが他人と住む理由』(辰巳出版)の著者で、20軒以上のシェアハウスを取材し、自らもシェアハウスに4年以上住む阿部珠恵さんはこう語る。
「例えば、お風呂、キッチンの使い方は家庭によって違うと思うんですが、そんなことでもストレスがたまることがある。思わぬケンカやトラブルになることもあるので、話し合って譲り合うことが一番重要です」(阿部さん・以下「」内同)