爆笑問題とダウンタウンは絶対に共演しない――テレビ業界ではこうした“共演NG”が数多く存在する。4月の番組改変期を前に、テレビマンたちはキャスティングに苦労しているという。実際にはどのようなケースがあるのだろうか?
「“共演NGリスト”みたいなものがあって、それをもとにキャスティングを行います。ドラマ出演から、バラエティーへのゲスト出演まで共演の形はさまざまですが、このNGが解禁されることはよっぽどの理由がない限りない。大人数が出演するバラエティーなんかはNGのタレントがひとりでもいると出てもらえないタレントもいるので、キャスティングは苦労しますね」(テレビ局関係者)
主な共演NGのひとつは、過去に恋人同士、夫婦だった2人。彼らがキャスティングされることはないという。
「これがもっともわかりやすいですね。報道されていない元恋人同士だと、テレビ局サイドが把握していないことも多いので、その場合は、事務所が共演者リストを見てNGを出すようです」(民放のディレクター)
タレント同士の“トラブル”ということも多いようだ。
爆笑問題とダウンタウンの共演NGの理由はこれ。約20年前、まだブレーク前だった太田光が松本人志の服装センスについてラジオでネタに。激怒した松本が楽屋で、太田に土下座させたといわれる。以来、2組の共演は業界ではタブーとされている。
「ほかにも有名なところでは、明石家さんまと長渕剛が共演NGといわれています。長渕が7年前、20年ぶりにトーク番組に出演。真剣に話そうとする長渕に、さんまが終始、混ぜっ返して次第に険悪なムードに。さんまは収録後、“もう共演はせぇへんやろ”と話していたそうです。あとは、マツコ・デラックスとTBS田中みな実アナも。田中のぶりっ子キャラをマツコがいじりすぎたためです。マツコは番組で『正式にNGとなりました』と言っています」