3月いっぱいで終了する『笑っていいとも!』(フジテレビ系)にかわって4月1日からスタートする後番組は、生活情報バラエティで、坂上忍や加藤綾子アナなどが日替わりで司会を務めることが発表されている。視聴率が下降気味だった『いいとも』だが、昨年も民放同時間帯で視聴率1位だったことも事実。フジテレビにとって、この賭けが吉と出るか。テレビ局関係者はこう語る。
「局の看板番組であり、“バラエティのフジテレビ”を決定的にした『いいとも』を終わらせるのは今でも疑問です。局自体が好調の頃なら納得できますが、今はどん底もどん底。だからこそ、これを機にフジが上昇する可能性もありますよ。でも、『いいとも』より先に終わらせたほうがいい番組が、山ほどあると思うのですが……」
後番組が同時間帯視聴率1位を確保できるのか。そこで指標となる数字がある。昨年末、昼の12時台に『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『ひるおび!』(TBS系)、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)が放送されるなか、フジは12月25日限りで『いいとも』の放送を休止し、翌日、翌々日と同時間帯に1時間の特別番組を放送した。
12月26日(水曜)の視聴率を見てみよう。フジは『あいまいニッポンの新しいマナー』をオンエア。ロンドンブーツ1号2号、武田鉄矢、勝間和代、小森純、中村昌也と名のあるタレントを使い、フジ女子アナの2枚看板のひとりである生野陽子アナを起用。豪華メンバーを揃えたが、視聴率3.4%と伸び悩んだ。『いいとも』は24日5.3%、25日6%だったから、大幅な下落だ。同時間帯で見ても、上記3番組の後塵を拝し、4位に低迷した。
27日は『国分太一のおさんぽジャパンスペシャル』を放送。普段、11時25分からの5分間番組の拡大版だ。だが、この日も視聴率4.7%と『いいとも』以下の数字に。同時間帯では『ワイド!スクランブル』と同じ視聴率の3位タイ。両日ともに、数字は芳しくなかった。別のテレビ局関係者は、こう話す。