昨年、“じぇじぇじぇ”の流行語を生み、一大ブームを巻き起こしたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。そのなかで、出演シーンこそ少なかったものの、鮮烈なインパクトを残した人物がいる。“トシちゃん似の男”として登場した、ものまね芸人の原俊作(41)だ。
「本当に反響が凄かったですね。どこに行っても、『あまちゃん』の話を振ってもらえるし、東北中心にいろんなイベントに呼んでもらいました。(脚本の)宮藤官九郎さんには感謝してもしきれません。4月からまた『あまちゃん』が始まってくれないかと思っているくらいです(笑)。
というのも、自分のなかで『あまちゃん』が大きくなり過ぎてしまった。フェイスブックに何を投稿しても、『あまちゃん』出演時以上の反応は起こらない。小泉今日子さんが能年玲奈ちゃんに『あまちゃんは早く忘れなさい』とアドバイスしたようですけど、自分に言われた気がします。日本一の“あまロス”は、僕だと思います。“日本一のカッ飛び男”ならぬ“日本一のあまロス男”です」
原は田原俊彦の主演ドラマ『日本一のカッ飛び男』(1990年放送、フジテレビ系)に掛け、『あまちゃん』が終了したことによる喪失感を素直に吐露した。
「最近、雨の日じゃなくても、気分は“It’s BAD”。でも、このままではいけない。“あまロス”から抜け出すための新ネタを練っていました。ものまね芸人は、普通のタレントさんと同じように、自分のグッズを作っています。携帯ストラップやキーホルダーもあれば、ものまねしている人にあやかったグッズを考える人もいます。
そこで僕は“トシちゃん特製マッチ”に決めました。もちろん非売品です。営業先やショーで、“トシちゃん特製マッチ”を手渡ししているので、ぜひ観にきてください」
田原俊彦がデビュー35周年を迎える6月、原俊作も自身の芸能生活20周年記念ライブを行なう予定だ。
「尊敬する田原さんに少しでも近づけるように、僕も1年でも長く踊り続けたい。“ダンシング・ビースト”と化したいですね」
最後は、田原の43枚目のシングル曲にかけて、話を締めた原。“トシちゃん特製マッチ”という華麗なる賭けで、お客さんのハートを掴むことができるか。