先日、還暦を迎えて「今まで以上に、よく働いて、よく遊びます」と話す作家・林真理子さん(60才)と、50代になり「思うことは正直にやろうと決めました」と語る、安倍晋三首相の妻・安倍昭恵さん(51才)。今、輝くふたりは、実は長年の友人。そんなふたりのスペシャル対談をお届けします。
安倍:真理子さん、改めてお誕生日おめでとうございます。還暦のパーティーも大盛況でしたね。本当にきれいでした。
林:ありがとうございます。皆さんから赤いちゃんちゃんこの代わりに、真っ赤なドルガバのジャケットをいただいて…。
昭恵さんは真っ白なスーツでスッと立っていらっしゃって、編集者のなかで掃き溜めに鶴(笑い)。おきれいでしたよ。
何かとお忙しい昭恵さんなのに、3月11日には、私が会長代行を務めている「3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」のコンサートにもいらしてくださって。本当にまめですね。
安倍:真理子さんこそ、あれだけ連載を書かれて、家事もされて、スーパーウーマンですよね。
林:いえいえ、今朝も仕事のことで頭がいっぱいなところに、夫が「掃除がちゃんとできてない」とか言い出して、もうキーーーッて大げんかですよ。でも、事を荒立てたくない私は、「はいはい、わかりました。私が、悪うございました。以後、気をつけます」って(笑い)。
ご主人は2度目の総理大臣で、前にもまして大変ですよね。内外に問題が山積しているなか、家では機嫌が悪くなったりしないんですか。
安倍:どうなんでしょう。実は、私のほうが帰りが遅いものですから。
林:確かに、新聞の首相動静欄を見ると、総理はだいたい夜9時台には帰宅していらっしゃるかも…。
安倍:ですから、10時を過ぎる私のほうが遅くて、しかも、ほろ酔いで帰りますから、たいていDVDを見ている夫が「おかえり」みたいな感じです(笑い)。
林:えっ、ほろ酔いで帰っても、そんなふうに機嫌よく、「おかえり」って言ってくださるの?
安倍:私はいろんなかたにお会いして、そこでお食事をすれば、お酒を飲むので、どうしても…。それに帰りも遅くなりがちですね。
林:うちもそう。夫は仕事が終わって会食して帰ることもあるんですけど、夫の会社は横浜なんですね。で、会社員だからリーズナブルな店だし、男は切り上げるのも早い。
そこへいくと、私の会食は、開始時間は遅いし、最後にコーヒー飲みながらのおしゃべりが長くなったりして、早く帰らなきゃと思っても、どうしても私のほうが遅くなる(笑い)。だから「いい加減にしろ」って言われますよ。
安倍:あんまり抑圧されると、時々は、ストレスもたまりますね。
林:だから、今朝もけんかになったんです(笑い)。
※女性セブン2014年5月8・15日号