実は長年の友人であるという、作家・林真理子さん(60才)と、安倍晋三首相の妻・安倍昭恵さん(51才)に本音で語り合った。
林:おふたりの出会いはお見合いかと思ってたんですけど、全然違って、随分とおつきあいされたんですよね。安倍さんが昭恵さんに惚れ抜いて、勤めていらっしゃった電通(広告代理店)まで昭恵さんをお迎えに来てくれたって。
安倍:そういうときもあったかもしれませんね。惚れ抜いたかどうかわかりませんが、気は合ったんじゃないかなと思います。2年半ぐらいつきあっていましたから。
林:私が聞いたのは、新婚時代におうちに帰ったら、カーテンの陰に隠れてて、ワッと昭恵さんを驚かしたって、安倍さんが。
安倍:そんなこともありましたね(笑い)。もともとお茶目で、面白い人なんですよ。ゴルフに行くと、1ホール1ダジャレといって、みんなにダジャレを言わせて。ダジャレを考えるのに一生懸命になるとスコアが悪くなるという、そこが狙いらしいんですけど。自分は日頃から考えているから、同じような、つまらないダジャレがいっぱい(笑い)。
林:以前、おふたりがプレーしている光景をテレビで見ましたが、ゴルフがお上手で、スポーツが大好きな首相夫妻って、いいですよね。
安倍:第1次内閣のあとは本当に自由で、お正月にはハワイに行ったり、沖縄で一緒にダイビングのライセンスを取ったりして楽しみました。潜っていると、すべて忘れられ、お魚になったような気持ちになれるので、好きみたいで。でも、今は潜るとなると、SPさんもみんな一緒に潜ることに…。
林:(笑い)同じ趣味を持って、同じように年輪を重ねていく夫婦もいれば、夫は貫禄をつけていくのに、妻はいつまでも社宅住まいの感覚が抜けないというちぐはぐな夫婦もいる。そうかと思えば、オペラ公演のロビーで見かけるような、まったく隙のない夫婦もいます。私はそういうご夫婦は苦手ですが、昭恵さんのご夫婦は違いますね。
安倍:うちは隙だらけです(笑い)。でも、最近、私の周りでも、外から見れば隙がないような、円満に見える家庭でも、ちょっと深く話してみると、心に悩みがあったりして、みんないろいろあるんだな、と思います。オペラを見ながらも、中身は意外とどろどろだったりする人たちもいるかもしれませんよね。
※女性セブン2014年5月8・15日号