先日、還暦を迎えて「今まで以上に、よく働いて、よく遊びます」と話す作家・林真理子さんと、50代になり「思うことは正直にやろうと決めました」と語る、安倍晋三首相の妻・安倍昭恵さん(51才)。実は長年の友人でもある2人だから話せたお互いの夫のこと――。
安倍家は結婚してすでに28年、林家も来年、銀婚式を迎える。夫婦の形は変わっていくのだろうか。
林:うちはもう結婚記念日も忘れてるし(笑い)。愛というより情けですね。中年以降の日本の夫婦って、みんなそうなんじゃないですか。フランス人の話を聞いていたら、「愛してるよ、素敵だよ、きみはきれいだよ」って言い続けなきゃならないし、それでいて、よその奥さんにも目配せをしたりするというんです。
安倍:緊張感に満ちてますね。
林:その点、日本の夫婦のこのまったりした感じ…、私はいいと思うんです。うちも愛情はなくても情でつながっていく、という感じかな。
安倍:そんなこと言って、実は真理子さんほど優しい人はいない、って皆さん、言っていますよ。それに対して、ご主人だって感謝しているんですよ。昔の日本男児みたいな感じで、思っていても言えないというだけで。
林:うちも、もうそろそろですが、今は夫が定年退職した後、夫婦ふたりで過ごす時間が長いですからね。私は、もう一回結婚できる人は、したっていいと思いますよ。昭恵さんは、総理が政界を引退した後のことなんて、考えたりしますか?
安倍:これまでも今も、ほとんど一緒に週末を過ごすということがなくて、バラバラの生活をしているので、引退したら、ふたりで一緒にできることをしたいなあ、と…。
林:いいですね、船旅とか?
安倍:主人は、映画監督になるのが夢なんですよ。
林:エーッ、知らなかった!
安倍:DVDを見ながら、「おれだったら、こう撮るのにな」とか「このセリフはいらない」なんて言ってますよ(笑い)。だから、総理大臣を辞めて、議員も辞めた後は、映画監督に…。
林:じゃあ、そのときは、ぜひその作品に私も出演させてください(笑い)。
※女性セブン2014年5月8・15日号