自民党・高市早苗政調会長が本部長をつとめる日本経済再生本部がまとめた「日本再生ビジョン」が話題だ。なかでも地域活性策のひとつ「プロ野球16球団への拡大プラン」には大きな注目が集まっている。そのなかで静岡県、北信越、四国、沖縄県がプロ野球空白域としてあげられたが、具体的に、4球団はどのようなものとなれば面白いか。各地域の有力企業を中心に、本誌が勝手に推測してみた。
◆琉球オリオンシーサーズ
まず沖縄だ。近年は実に離島も含めると10球団がキャンプ地として沖縄を利用。那覇空港の近く、巨人がキャンプ地として使用する「沖縄セルラースタジアム那覇」はナイター設備もあり、プロ野球の公式戦も行なわれている。
多くのプロ野球選手を輩出し、毎年甲子園を沸かせる名門校があることから、地元出身の人気選手で固めることも可能。そんなチームはぜひ、沖縄を象徴する飲料メーカー「オリオンビール」に持ってもらいたい。球団名は、災いを遠ざけるという伝説の獣、シーサーから取ってみた。
◆四国大王製紙ノボールズ
言わずと知れた野球王国・四国。2005年に始まった独立リーグの「四国アイランドリーグ」が存在し、愛媛・松山には、両翼99.1メートル、センター122メートルで3万人を収容する堂々たる「坊っちゃんスタジアム」もある。
もとより松山は、ベースボールを愛した俳人・正岡子規を生んだ地。子規は幼名「のぼる」から、「のボール=野球」という雅号を用いたのはあまりにも有名な話だ。これにあやかってチーム名はノボールズ。球団は女子ゴルフを主催するなどスポーツに造詣の深い、地元を代表する大企業・大王製紙にお願いしたい。