だが、ジャニーズ事務所からの独立以降、“びんびんシリーズ”の2時間スペシャルに主演したことはあったが、連続ドラマへの主演はない。なぜ、本人は俳優よりも、歌手にこだわり続けるのだろうか。前出・芸能記者が語る。
「もともと、ジャニーズ事務所のタレントは『ステージで歌って踊ること』がメイン。ジャニー喜多川氏はアメリカのエンターテインメントに憧れ、魅せるタレントの育成を目的としてきた。特に、田原の育った1980年代に顕著な傾向です。田原は“ジャニーさんの最高傑作”を自負しており、自身が俳優という意識はない。だから、ドラマ出演は厳選しているのでしょう。本人も雑誌のインタビューなどでオファーがあることは認めていますが、出演に至っていません。
こう言うと、プライドが高いように思われがちですが、毎年、新曲リリース時には地方へ握手会などに出向いています。大物なのに、今もそうした地道な活動を欠かさない。やはり、歌手への意識が強いんです」
本人は、ステージに相当なこだわりを見せている。しかし、田原の俳優としての成功が、SMAPや嵐などジャニーズ所属タレントの主演ドラマの道筋を開いたわけで、俳優としての評価が高いのもまた事実。ステージに加えて、役者としての活動を見たいというファンも多いのではないだろうか。