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ふるさと納税 何から始めればいいか、注意点は何か識者解説

 昨今、「ふるさと納税」が話題になっている。ふるさとに寄附をするとお礼に豪華な品がもらえてオトクで、もらったお礼の品で食費をまかなったり、自分では買わないようなぜいたく品をもらったり、楽しく活用している人も多い。「ふるさと」と銘打ってはいるものの、自分の故郷である必要はない。
 
 しかし、何から始めればいいのか。また、注意点は? ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を運営し、自らもふるさと納税を行なっている須永珠代さんに話を聞いた。

 * * *
 たった2000円で豪華な特産品や名産品がもらえるということで、最近「ふるさと納税」の人気が高まっています。なぜこれほど注目が集まっているのでしょうか。

 まず「ふるさと納税」は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対し、格差是正を推進するための新構想として2008年に創設された制度で、正確には「ふるさと寄附金」と言います。個人が2000円を超える寄附を行ったときに、住民税のおよそ1割程度が所得税から還付と住民税から控除されます。

 控除メリットを最大限受けるには年収によって上限があるのですが、だいたい年収600万円の人であれば3万円が目安になります。つまり、3万円を自治体に寄附をすると、2万8000円分が還付・控除されるのです。

 具体的には、2013年1~12月の間にふるさと納税をしていれば、確定申告をすることで2014年3~4月頃に2800円が所得税から還付され、6月頃に残りの2万5200円分が翌年の住民税から控除されます。

 このように条件付きではありますが、その範囲内であれば実質2000円の負担で、寄附の“お礼の品”がもらえるんです。

 その上限の目安としては、夫婦と子供(16歳以上、19歳未満)の給与所得が500万円なら寄附金額は2万1000円、700万円なら4万円、1000万円なら7万9000円、1500万円なら17万4000円となります。ただしこの金額はあくまで目安で、年収や寄附金額、家族構成、その他の控除額等によって異なるので、注意してください。

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