サッカーW杯ブラジル大会は、時差の関係で早朝や深夜に生中継された。ゴールデンタイムには、各局がハイライト番組を放送し、W杯を盛り上げようとしたが、軒並み視聴率は低迷した。テレビ局関係者が話す。
「高い放映権料を払っていることもあり、ゴールデンでハイライト番組を流しましたが、上手くいかなかったですね。日本が勝ち上がれば、また展開は変わったんでしょうけど……。開幕前の6月13日には、日本テレビが8.4%を取りました。日本代表への期待値が高かったとはいえ、今思えば、かなりの数字です。
15日のコロンビア戦で日本が負けた翌日、フジテレビの『2014FIFAワールドカップデイリー』は3.9%に終わった。17日、テレビ朝日の『2014FIFAワールドカップデイリー』も4.9%と伸びなかった。ただ、ギリシャ戦を翌日に控えた19日、日本テレビの『2014FIFAワールドカップデイリー』は6.6%とやや上昇しています。
明石家さんま、上田晋也、手越祐也の司会、本田圭佑や長友佑都のそっくりさんをドキュメンタリーチックに追いかけるなどバラエティ番組の要素を取り入れた。とかく批判されがちなタレント起用ですが、ゴールデン帯でハイライト番組を放送する場合、どうしても必要になってくる。
今、深夜帯以外でサッカー専門の番組がないことからもわかるように、サッカー自体だけでは視聴率が取れない。民放各局は、どうしてもそう考えてしまいます。さすがにW杯の試合中継はそれなりの数字を出しましたけど、ゴールデン帯のハイライト番組でタレントがいなければ、さらに視聴率が低かったでしょうね。まあ、いずれにしても低いのですが……」
その後、日本がグループリーグ敗退を喫し、ハイライト番組の数字は低迷を続け、3~4%台を行き来していた。